ノルウェーの偉大なギタリスト、テリエ・リプダルの新作スタジオ・アルバムは、まさに喜びの理由となる。「Conspiracy」で、リプダルは「Whenever I Seem To Be Far Away」「Odyssey」「Waves」といった初期の傑作を牽引したインスピレーションに立ち返っている。エレクトリック・ギタリストであるリプダルは、作曲家のような空間感覚と音色への感覚、そしてロック・インプロヴァイザーのような生々しいエネルギーへの愛着を併せ持ち、楽器の可能性を探求している。キーボードのストーレ・ストールロッケンは、過去に「Vossabrygg」や「Crime Scene」に参加し、テリエのグループSkywardsのメンバーでもあり、完璧なコラボレーターであることを証明している。相補的なニュアンスや音色を直感的に捉える彼は、常に音楽の風景を鮮やかに彩っている。ハモンドオルガンの音は、時にリプダルのフェンダー・ストラトキャスターと融合し、包み込むように響き、ノスタルジックでありながら未来的なサウンドスケープを生み出している。オスロのレインボー・スタジオで録音された「コンスピラシー」は、テルイェにとって20年ぶりのECMスタジオ・アルバムとなる。