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Mendelssohn: Songs & Duets, Vol. 1

Mendelssohn: Songs & Duets, Vol. 1

Sophie Daneman, Nathan Berg, Eugene Asti

収録時間66分

フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディは、19世紀における最も偉大な天賦の才を持つ音楽家の一人とされています。16歳にして、既に作曲家として相当の経験を積んでいました。1809年2月3日、ハンブルクの裕福な銀行家の家に生まれた彼は、作曲家としてだけでなく、ピアニスト、オルガン奏者としても活躍しました。ロマン派音楽を代表する重要な音楽家の一人であり、指揮者としても、現代に至るまで影響を与え続ける基準を確立しました。

メンデルスゾーンは並外れた才能に恵まれていたにもかかわらず、その潜在能力を最大限に発揮するために必要な決断力に欠けていたように思われます。彼は常に、多彩な才能と、公の場に立たない私生活との両立に努めていました。彼にとって、音楽を通して伝える想いは、言葉にするにはあまりにも緻密すぎたのです。

彼の作品には数多くの声楽作品が含まれていますが、コンサートホールで演奏されることはほとんどありません。他のロマン派作曲家と比較すると、メンデルスゾーンはどちらかといえば控えめな性格でしたが、これは主に彼の感情表現の幅が狭かったことに起因しています。同時代の作曲家たちが人間存在の暗い側面を探求したのに対し、メンデルスゾーンはそうした側面を経験の域を超えていました。

メンデルスゾーンの作品は、大規模な公開演奏ではなく、主に自宅での私的なコンサートのために創作されました。彼の作品は、親密な雰囲気の中でピアノで演奏されることが多かったのです。彼の音楽哲学は、当時の一般的な音楽観とは大きく異なっていました。当時の音楽観では、音楽の価値は喜びよりも涙を誘う力によって測られていました。ロマン派歌曲の伝統において、メンデルスゾーンはアウトサイダー的な立場にあり、シューベルト、シューマン、ブラームスといった作曲家はより大きな評価を得ていました。