ジャック・イベール

ジャック・イベール

作曲

1890 — 1962
1890年にパリで生まれる。ピアニストだった母に音楽の手ほどきを受けたが、中等教育終了後、父の経営する会社で働いた。しかしマヌエル・デ・ファリャの勧めにより20歳の時にパリ音楽院に入学。ミヨーやオネゲルなどと親しくなった。 第一次世界大戦中は海軍士官として従軍。その後カンタータ《詩人と妖精》で1919年にローマ賞を受賞。作曲家としてのキャリアが始まった。管弦楽曲《レディング監獄のバラード》(1921年) の初演に続き、交響組曲《寄港地》が大好評を博した。この2つの初演で国際的にも名が知られるようになった。その後も作曲家として充実した活動を行う。 1937年には、ローマ賞受賞者が滞在するローマのアカデミー・ド・フランスの館長に任命された。フランスとイタリアが敵国となった第二次世界大戦中は、その職を休まざるを得なかったが、その後復職。1960年まで務めた。戦時中はヴィシー政権によってフランス国内でのイベール作品の演奏が禁じられていた。 第二次世界大戦後は、パリの国立オペラ劇場連合の監督にも就任。しかしその後体調が悪化して、1962年に心臓発作でこの世を去った。