ニコロ・パガニーニ

ニコロ・パガニーニ

作曲

1782 — 1840
1782年、ジェノヴァの貧しい家庭に生まれる。5歳の時にマンドリンを弾き始め、2年後にヴァイオリンに転向した。1795年にパルマに出向いて、アレッサンドロ・ロッラに指導を受ける。しかし傑出したテクニックに圧倒されたロッラは、フェルディナンド・パエルに作曲を習いに行くよう勧め、パガニーニはそこで管弦楽法と対位法を習得した。 1801年ルッカに移ってその地に10年以上滞在した。同地では貴族に仕え、音楽を教える傍ら演奏活動をしていたが、独立を決意。イタリア中を回るコンサートツアーを決行し、聴衆を魅了した。スカラ座のコンサートマスターに任命されると、ヴァイオリンとオーケストラのための《魔女たちの踊り》を作曲。その後ヴァイオリン協奏曲第1番、そしてパガニーニの名刺代わりともなった代表曲「24の奇想曲」を発表。多くの聴衆が、その演奏にあやかろうとこぞって演奏会に足を運んだ。 1828年からはウィーン、ドイツ、パリ、ロンドンなどへ足を延ばし、ヨーロッパの主要な都市で次々と演奏会を行った。シューベルト、リスト、シューマンなどもその演奏を聴いて衝撃を受けた。 晩年は病に蝕まれ、演奏家として十分な役割を果たせなくなった。1834年に引退を決意、それ以後表立った活動はしなかった。1840年ニースで死去。