アルノルト・シェーンベルク

アルノルト・シェーンベルク

作曲

1874 — 1951
シェーンベルクは、20世紀の音楽に最大の影響を与えた作曲家であり、とりわけ十二音音楽の確立により知られている。彼は1874年、ウィーンでユダヤ人の両親のもとに生まれた。 初期には、《浄められた夜》、《グレの歌》など後期ロマン派的な作品を書いていたが、やがて調性を超えた作曲法を模索し始める。1911年の「6つのピアノ小品」op. 19 で調性を完全に放棄したが、、直後にシュプレヒゲザングを導入した《月に憑かれたピエロ》(1912年) を発表し、大きな注目を集める。同作品は、のちにラヴェルやストラヴィンスキー、ブーレーズに影響を与えた。 1910年代後半になり、無調音楽が徐々に受け入れられ始めると、12の音を1つずつ使った音列にもとづく方法論の確立を目指した。この「十二音音楽」による作品は、「ピアノ組曲」op. 25が最初である。彼と弟子のベルクとウェーベルンは、やがて「新ウィーン楽派」を形成するよになる。1926年には、ベルリンで教職に就くがが、ナチスが政権掌握するとその職を失った。その後アメリカに亡命し、カルフォルニアで精力的に教育活動を行っている。ここで教えた弟子には、ジョン・ケージも含まれる。 1951年、ぜんそくの発作のためロサンゼルスにて死去した。遺骸は、現在では故郷ウィーンの中央墓地に眠っている。