グリゴリー・ソコロフ

グリゴリー・ソコロフ

ピアノ

1950年にレニングラードで生まれ、5歳でピアノを始める。7歳からリヤ・ゼリフマンに、その後レニングラード音楽院でモイセイ・ハリフィンに師事した。12歳で初めてのリサイタルを開き、1965年に国内コンクールで優勝してその才能を見せつけると、翌年16歳でチャイコフスキー国際コンクールを制した。その時審査委員長だったギレリスは、以後もソコロフの活動を支援した。 1970年代にはアメリカと日本でツアーを行っていたが、ヨーロッパの西側諸国では演奏活動を行うことは許されなかった。ソヴィエトでの彼の録音は、西側でまるで伝説のようにその名を広めた。 ソ連崩壊後、国際的な活動を展開。名だたるコンサートホールや音楽祭で演奏を続け、オーケストラとも多く共演した。しかしその後はソロに集中することを決め、1シーズンに70ものソロ・リサイタルをこなす稀有なピアニストとなった。 限りなく多彩な音色を特徴とし、表現の豊かさと絶妙な旋律の歌いまわしで世界を魅了している。詩的かつきわめて個性的で、レパートリーは12世紀の音楽から20世紀の作曲家まで、多くを網羅している。