ウラディーミル・スピヴァコフ

指揮

ヴァイオリン奏者ウラディーミル・スピヴァコフは、ソ連のウーファで生まれた。モスクワ音楽院でユーリ・ヤンケレヴィチに師事し、ダヴィッド・オイストラフからも助言を受けた。スピヴァコフはヴァイオリニストとして、また指揮者として、傑出したキャリアを誇る。ソ連の最高栄誉である国家賞を受賞したスピヴァコフは、パリのロン=ティボー国際音楽コンクール、ジェノヴァのパガニーニ国際コンクール、モスクワのチャイコフスキー国際コンクールでの入賞を始めとする多くの栄誉に浴している。1975年のニューヨーク・フィルハーモニックとの共演によるソロ・デビューは絶賛され、彼の西側での活躍の始まりとなった。以来、クラウディオ・アバド、カルロ・マリア・ジュリーニ、ゲオルク・ショルティ、レナード・バーンスタイン、小澤征爾、ロリン・マゼール、ユーリ・テミルカーノフら多くの指揮者の下、世界屈指のオーケストラと共演している。レコーディング活動も活発に行うかたわら、フランスのコルマール国際音楽祭の監督を務めており、モスクワ・ヴィルトゥオージの創設者、芸術監督、指揮者、首席ヴァイオリン・ソロ奏者でもある。