1997年にラトビア出身のヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルによって設立されたバルト海沿岸の室内楽アンサンブル、クレメラータ・バルティカが、今年で10周年を迎えます。クレーメルの芸術監督の下、アンサンブルはグスタフ・マーラーの未完成交響曲第10番よりアダージョを演奏するとともに、ショスタコーヴィチの交響曲第14番も同時に演奏します。晩年の傑作と称されることの多いこの作品は、ガルシア・ロルカ、アポリネール、リルケといった作曲家による詩的な作品にアレンジされており、作曲家自身の個人的な危機の中で作曲されました。クレメラータ・バルティカの演奏陣は、これらの傑出した音楽作品の持つ、深い悲しみと崇高さの両方を見事に表現しています。