アリス四重奏団が奏でるベートーヴェンの《ラズモフスキー四重奏曲》集

2009年にフランクフルト音大の学生によって結成された新進気鋭のカルテット、アリス四重奏団の演奏をお届けします。会場は、ウィーンで外交官として活躍したロシア人貴族、ラズモフスキー伯爵のために建てられた由緒ある宮殿。演奏されるのは、まさにその作品を依頼したパトロンの名から「ラズモフスキー」の愛称で親しまれている、ベートーヴェンの3つの弦楽四重奏曲 (op. 59) です。1806年に作曲され、感情の深みや構成的な斬新さで弦楽四重奏に新たな地平を切り開きました。ベートーヴェン中期を象徴する傑作で、表情豊かな音色と緻密なアンサンブルをお楽しみください。