巨匠サヴァリッシュとフィラデルフィア管による《家庭交響曲》

NHK交響楽団との相性も良く、日本のクラシック・ファンにとって忘れられないマエストロであるヴォルフガング・サヴァリッシュ (1923-2013) はミュンヘン生まれ。1950年代からドイツ各地の歌劇場で名をあげ、1971年から22年にわたって地元バイエルン国立歌劇場のシェフとして成功を収めた後、1993年にリッカルド・ムーティの後任として米国フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督 (～2003年まで) に就いてからは、2度とオペラを指揮することはありませんでした。本作は同楽団との関係性が最高潮に達していた2000年に、サヴァリッシュにとってライフワークともいうべき同郷のR.シュトラウス作品から、得意とする《家庭交響曲》を指揮する映像です。すべてのパートに対して目が届く名采配ぶりと、それによって引き出された鮮やかな響きをご堪能ください。