《ワルキューレ》：バイロイト音楽祭2010

2010年のバイロイト音楽祭では、ティーレマンが《ワルキューレ》を指揮しました。2006年に故タンクレッド・ドルストが演出し、2010年までレパートリーとなっていた指輪四部作の一部で、この年最終の上演となりました。この演出は、特定の時代に根ざしたものというよりは、時代を超越した神話的で力強い神々を再確立しようと試みていると言えるでしょう。ヴォータンを務めるのはアルベルト・ドーメン。テノール歌手ヨハン・ ボタとソプラノ歌手エディス・ハラーという素晴らしいキャストが、ヴェルスング族の双子を見事に歌い上げます。

ソリスト: 

マッティーナ・ディーケ (メゾソプラノ)、アンナ・ガブラー (ソプラノ)、アネッテ・キュッテンバウム (メゾソプラノ)、ミリアム・ゴルドン＝スチュワート (ソプラノ)、ジモーネ・シュレーダー (アルト)、アルベルト・ドーメン (バスバリトン)、エディス・ハラー (ソプラノ)、ウィルケ・テ・ブルンメルストルーテ (メゾソプラノ)、アレクサンドラ・ペーターザマー (メゾソプラノ)、ヨハン・ボタ (テノール)、ソニヤ・ミューレック (ソプラノ)、ユン・クヮンチュル (バス)、リンダ・ワトソン (ソプラノ)、藤村実穂子 (アルト)

演奏: 

バイロイト祝祭管弦楽団

指揮: 

クリスティアン・ティーレマン