セザール・フランク

セザール・フランク

作曲

1822 — 1890
1822年リエージュに生まれる。幼少からピアノの才能を示して、父親はヴィルトゥオーゾに育てるべく、早くから英才教育を受けさせた。1837年にパリ国立音楽院に入学し、対位法、作曲、オルガンを熱心に学んだ。その後は教会オルガニストとして活躍。当時革新的なオルガンの制作で名を馳せていたカヴァイエ=コルの楽器に出会ったことから彼と協力関係を結び、フランス中で新しい楽器の除幕式で演奏する機会を得た。 1858年にサント・クロチルド聖堂のオルガニストに就任し、この職に生涯とどまった。このころからは、作曲家としても注目を集めるようになる。《前奏曲、フーガと変奏曲》Op. 18 (1862年)、《交響的大曲》Op. 17 (1862年) などのオルガン作品が生み出され、同僚や師であるオルガニストに多く献呈された。 1871年、サン=サーンス、フォーレらとともにフランス国民音楽協会の設立に加わり、1872年にはパリ音楽院の教授に迎えられた。彼のもとには、ショーソン、デュパルクらが弟子として集った。 その後ヴァイオリン・ソナタ (1886年)、交響曲ニ短調 (1888年) など、現在もよく知られる代表作を次々に作曲し、88年にはフランスの勲章も授かる。 1890年、風邪をこじらせて死去。葬送ミサは、サント・クロチルド聖堂にて行われた。