ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

指揮、編作

1886 — 1954
1886年ベルリンに生まれ、1894年からミュンヘンに住む。ラインベルガーやシリングに作曲を師事した。1906年ミュンヘンでカイム管弦楽団を指揮してデビューする。その後リューベック、マンハイムで音楽監督を務め、1920年ベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任。さらには1922年にニキシュの後任として、ベルリン・フィルとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の常任指揮者に任命された。また1927年からはウィーン・フィルでも常任指揮者となった。 戦時中はドイツに留まり、ナチスとの関係に頭を悩ませることとなる。フルトヴェングラーとベルリン・フィルは、ナチス政府のプロパガンダとして利用された。しかし「ヒンデミット事件」によりナチス政府と対立。ベルリン・フィル、ベルリン国立歌劇場のポストを辞することになった。戦後はナチへの協力の疑いから演奏を禁じられ、1947年に無罪判決を受けて音楽界に復帰。 主に古典派からロマン派にかけてのドイツ音楽を指揮し、多くの録音も残した。1954年に68歳で死去。その2年前にはベルリン・フィルの終身指揮者に任命された。20世紀最大の巨匠として、現在も多くのファンに崇拝されている。