グスターヴ・ホルスト

グスターヴ・ホルスト

作曲

1874 — 1934
1874年にイングランドの音楽家の家系に生まれる。ピアノを学ばせたかった父親の意向に反して、1893年よりロンドン王立音楽院で作曲を学んだ。音楽院時代にはトロンボーンも学び、卒業後はトロンボーン奏者として生計を立てるが、やがて音楽教師となり、傍らに作曲活動を行う 多くの管弦楽作品で知られるが、室内オペラや合唱曲も残している。彼の作曲様式は、パーセルやイギリス民謡、生涯関心を持って熱心に学んだインド文学の影響を受けている。組曲《ベニ・モラ》(1910年) や合唱曲《雲の使者》(1912年)は、ホルスト自身の予測に反して成功しなかった。 意気消沈していたホルストは占星術に出会う。そこからインスピレーションを受けて作曲されたのが、組曲《惑星》(1916年) である。この作品はたちまち成功を収め、今日でもホルスト自身の名前以上に知られている。 1919年からは、レディング大学で作曲を教え、1920年にはオラトリオ《イエスの讃歌》を初演。作曲家として広く認められた。 しかし名声はやがて褪せ、1934年に出血性胃潰瘍のためロンドンでひっそりと亡くなった。