カール・オルフ

編曲、作曲

1895 — 1982
カール・オルフは1895年ミュンヘンに生まれ、5歳からピアノ、オルガン、そしてチェロを習い始めた。11歳にして最初の歌曲を発表。ミュンヘン音楽学校で指揮を学んだ後、ミュンヘン、マンハイム、ダルムシュタットの劇場で指揮や合唱指導などを行った。古楽への関心が高く、モンテヴェルディの作品を編曲するようになる。また1923年に体育・音楽・舞踏を教える学校ギュンター・シューレを設立。1930年には、音楽教育法において重要な指針である「シュールヴェルク」を確立した。この音楽教育書は《カルミナ・ブラーナ》以前の、オルフの現存する唯一の作品である。その他すべての作品は、陳腐だと判断したオルフ自身が処分してしまった。 その《カルミナ・ブラーナ》(1934年) は、彼の楽曲の中で最も大きな成功を収めた作品である。ベネディクトボイエルン修道院で発見された詩歌集に創作意欲を刺激され、その中から24編を選んでカンタータを作曲した。現在は演奏会形式での1937年フランクフルトで初演され、その後ドイツの各都市で演奏された。 1961年にはザルツブルク郊外にオルフ研究所が設立された。現在も音楽教育法の研究が行われている。 1982年ミュンヘンで死去。