アンドレ・プレヴィン

アンドレ・プレヴィン

指揮、ピアノ、作曲

1929 — 2019
1929年ベルリンでユダヤ系ドイツ人の家庭に生まれた。1939年にパリで一時的に教育を受けた後、一家でアメリカに亡命。1943年に市民権を獲得している。 10代のころからジャズを演奏し、天才少年として注目された。1960年代までジャズ・ピアニストとして多くの録音を残す。またその後映画音楽の世界にも進出。自ら作編曲を行うほか、コルンゴルトの再評価にも尽力した。アカデミー賞も通算4回受賞している。 また指揮者としても、ロンドン交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団など、多くのオーケストラで首席指揮者を務めた。 作曲家としては、ヨーヨー・マのためのチェロ・ソナタ、アシュケナージのためのピアノ協奏曲、メゾソプラノのベイカーやソプラノのボニーのための歌曲集などを作曲している。オペラへの取り組みは比較的遅くなってからで、初の歌劇《欲望という名の電車》は1998年にサン・フランシスコで初演され、フランス・ディスク大賞を贈られた。 ピアニストの活動も最後まで衰えることを知らず、演奏会や録音を積極的に行い、クラシックとジャズを自由に渡り歩いた。毎年タングルウッド音楽センターで、後進の指導も行っていた。2019年89歳で死去。