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Byrd: Laudibus in sanctis & Other Sacred Music (Byrd Edition 10)

Byrd: Laudibus in sanctis & Other Sacred Music (Byrd Edition 10)

The Cardinall's Musick, Andrew Carwood

収録時間70分

バードの作品は、その並外れた創造性とドラマティックな展開で、演奏家と聴衆の両方を魅了します。彼の類まれな才能は、テキストを解釈し、豊かな和声表現を巧みに織り交ぜる卓越した能力によって際立っています。プロテスタント系イングランドでカトリック教徒としてアウトサイダーとして生き、困難に直面しながらも信仰を音楽で表現した勇気が、彼の類まれな人格を形作りました。

バードの正確な生年月日は不明ですが、彼の音楽家としてのキャリアは1550年代に始まったと考えられています。当初はリンカーンでオルガニストを務め、その後、チャペル・ロイヤルでロバート・パーソンズの後任となりました。1580年代後半には、バードは数多くの作品を発表し、時代を代表する作曲家の一人としての名声を確固たるものにしました。

1590年代初頭、バードはエセックスに隠棲し、そこでサー・ウィリアム・ペトルを中心としたカトリック共同体に参加しました。信仰を持ちながらも、彼はカトリックの礼拝のための音楽を発表し続け、厳しい処罰を免れました。この時期の作品は、彼の深い宗教心と作曲技術の両面を如実に示しています。

彼の作品の中でも特に傑作と言えるのが、1591年に出版された『カンティオネス・サクラエ』で、彼の現代的な作風が見事に表現されています。バードは詩篇を頻繁に用い、自身と聴衆にとって特に重要な箇所を意図的に選びました。この選曲は、彼の宗教的な希望と不安を力強く反映しています。

『グラドゥアリア』によって、バードはカトリック教会音楽の新たな基準を確立しました。典礼的要素を音楽に取り入れることで、彼は毎日聖母マリアのミサを執り行うことが可能となり、カトリック信仰との深い結びつきを示しました。バードは作品において、精神的な深みと音楽的な洗練さを融合させ、表現力豊かな作品を生み出しました。