コンテンツ一覧に移動する
Britten: The Five Canticles

Britten: The Five Canticles

アンソニー・ロルフ・ジョンソン, ロジャー・ヴィニョールズ

収録時間75分

ベンジャミン・ブリテンの5つのカンティクルは、彼のキャリアの中でそれぞれ異なる時期にそれぞれ独立して作曲され、統一された作品群として意図されたものではありません。「カンティクル」という言葉の典礼的な意味合いとは裏腹に、すべての作品は深い宗教性に満ちています。中には追悼曲として作曲されたものもあり、洗練された形式構成が特徴です。これらの簡潔なカンタータは、ブリテンが様々な時代の英国詩に深い関心を抱いていたことを反映しています。

最初のカンティクル「我が愛しき者は我がもの」は1947年に作曲され、ブリテンの親友であったディック・シェパードを偲んで追悼コンサートとして演奏されました。その音楽的基盤となっているのは、神の愛と人間の愛情のイメージを織り交ぜたフランシス・クォールズの詩です。1952年に作曲された2番目のカンティクル「アブラハムとイサク」は、ピーター・ピアーズ、キャスリーン・フェリアー、そしてブリテン自身によって演奏されました。ここでは、聖書の物語が生き生きとした対話と中世を彷彿とさせる言葉遣いで表現されています。ブリテンは1954年に作曲した第三のカンティクレール「雨はまだ降る」を、オーストラリアのピアニスト、ノエル・ミュートン=ウッドに捧げました。

ブリテンは1971年になって初めて、T・S・エリオットの詩に基づき、東方の三博士の旅を描いた第四のカンティクレール「東方の三博士の旅」を作曲しました。1974年、心臓手術からの回復期に、ブリテンは亡き友人ウィリアム・プロマーへのトリビュートとして第五のカンティクレール「聖ナルキッソスの死」を作曲しました。ブリテンのヘンリー・パーセルへの尊敬は、彼の作品に繰り返し現れ、パーセルの音楽的要素を取り入れ、彼の歌曲を再解釈しました。