ベンジャミン・ブリテン

ベンジャミン・ブリテン

指揮、作曲

1913 — 1976
1913年、イングランドにて生まれる。幼少期にピアノを習い始め、作曲と共に早くから才能を発揮した。フランク・ブリッジのもとで基本となる理論を厳しく指導された。1930年からはロンドン王立音楽大学にて作曲とピアノを学び、「シンプル・シンフォニー」などの初期作品を生み出した。 1933年から3年間、映画会社で伴奏音楽の作曲などを行うが、1937年にザルツブルク音楽祭で「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」が初演され、国際的な名声を得ることになる。この時期にピアノ協奏曲 op. 13なども作曲された。 1939年にアメリカに移住。2年半の滞在中も創作活動を継続し、ヴァイオリン協奏曲や歌曲集《イリュミナシオン》が作曲された。帰国後は歌劇《ピーター・グライムス》の成功もあり、創作力が最も豊かになった時期といえる。1948年にはオールドバラ音楽祭を創設。自作の初演だけでなく、歌曲の演奏活動にも注力した。 1956年に日本を訪れ、NHK交響楽団を指揮。滞在時に能楽に触発され、歌劇《カリュー・リヴァー》を作曲する。1960年にはロストロポーヴィチと出会い、チェロ・ソナタとチェロ交響曲を作曲、いずれもロストロポーヴィチ自身が初演を担当した。 晩年まで精力的に作曲を続け、最後の歌劇《ヴェニスに死す》などを生み出す一方で、健康状態は悪化、1976年に63歳で死去した。