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Liszt: The Complete Songs, Vol. 3

Liszt: The Complete Songs, Vol. 3

ジェラルド・フィンリー, ジュリアス・ドレイク

収録時間72分

リストの歌曲集第3集は50年にわたる歳月を網羅し、重厚な小品から壮大な作品までを網羅しています。様々な作者の詩や言語に楽曲をつけたリストの芸術的幅広さを示す好例です。彼はしばしば自身の作品を改作し、歌曲を斬新な和声や調性の実験の場として用いました。これらの作品はリストの通常の聴衆に向けたものではなく、作曲の段階を超越し、新たな道を模索する機会を与えました。その好例が歌曲集『ペトラルカの3つのソネッティ』です。

イタリア旅行中、リストとマリー・ダグーはダンテとペトラルカの作品に没頭しました。1842年から1846年にかけて、リストは『ペトラルカの3つのソネッティ』の初版を出版しました。その後、ほぼ20年をかけてメゾソプラノまたはバリトンのための第2版に取り組みました。彼はこの連作詩を、ペトラルカのミューズであるラウラに捧げた「ベネデット・シア・ル・ジョルノ」で開幕させました。この連作詩は、愛を描いた文学作品の中でも最も印象的な作品の一つです。

詩「Pace non trovo(邦題:平和な日々)」は、愛の矛盾を逆説的に探求しています。リストはこの詩を2つのバージョンで作曲し、不協和音とコード進行を巧みに用いています。どちらの編曲も曖昧な形で終わり、愛の両義性を強調しています。

ハイネは、リストの生き生きとした魂と音楽的表現を高く評価し、多方面から称賛しました。二人の友情は破綻しましたが、ハイネが作曲した20世紀を代表する作品の中には、歌曲「最初は絶望しそうだった」(Anfangs wollt' ich fast verzagen)など、ハイネが作曲した作品が数多くあります。この作品は、リストに希望と理性について深く考えさせるきっかけを与えました。

リストはハイネの「樅の木はひとりぼっちで立っている」を、多数の半音とエコー効果を駆使した円運動として音楽的に表現しました。調和のとれた構成と音色によって、陰鬱でメランコリックな雰囲気が醸し出されています。

リストの友人フランツ・カール・グラーフ・コロニーニに触発された作品の一つに「漁師の娘」があります。この歌曲は悲劇的な愛と失われた人生を歌っています。革新的な叙情性と劇的要素が融合したこの作品は、リスト特有の曖昧な結末で、愛の無益さを強調しています。

リストはまた、「涙を流してパンを食べたことのない者」という詩にも取り組んでいます。ここで彼は卓越した技巧を駆使し、深い絶望と感動に満ちた雰囲気を醸し出しています。ハープ奏者の苦悩は、飛躍と和音を通して鮮やかに表現されています。

ヴィクトル・ユーゴーの詩は、リストに彼の最も有名な歌曲のいくつかを作曲するインスピレーションを与えました。「墓とバラ」では、墓とバラが対話の中で出会い、変容の力を探求します。リストの歌曲の多くは、死に対する魂の勝利を強調するオープンエンドで終わります。

ユーゴーに基づいたもう一つの作品は「ガスティベルサ」で、片思いと絶望を描いたスペインの物語を描いています。ここでリストは、物語の鮮やかさを反映した、色彩豊かなハーモニーと多層的なテクスチャを用いています。

「幸せな日を送れ」のような後期の歌曲は、リスト自身の憂鬱と鬱を反映しています。これらの曲は内省的な特徴を持ち、人生の不確実性を表現するオープンエンドで最高潮に達します。リストは作曲において、一貫して感情の限界を押し広げ、急進的な音楽革新を実現しました。