辻󠄀井伸行が届けるロマン派プログラム～《くるみ割り人形》ほか

DGと日本人ピアニストとして初の専属契約を結んだ辻󠄀井伸行が、日本が誇るクラシック音楽の殿堂、サントリーホールで演奏した模様をお届けします。ベートーヴェン中期を代表するソナタ《ワルトシュタイン》は、古典派の型に囚われず情感表現や和声の新たな可能性を開拓した意欲作です。内省的な響きを持つ夜想曲とポーランドの民族精神を高らかに謳い上げる《英雄ポロネーズ》では、ショパンの作品が持つ対照的な側面が浮き彫りとなることでしょう。ラフマニノフの美しい旋律を持つ有名歌曲がピアノ編曲版で披露された後、ロシアの名ピアニスト、ミハイル・プレトニョフによる超絶技巧を駆使した演奏会用組曲《くるみ割り人形》が華麗なフィナーレを飾ります。辻󠄀井の圧巻の演奏で贈る、ロマン派音楽の起源から爛熟までを辿る旅をぜひご堪能ください。