ブーレーズ指揮シェロー演出、ワーグナー《ジークフリート》(日本語字幕付き)

《ニーベルングの指環》で、ジークフリートが大胆不敵さとヒロイズムによって世界救済の希望を象徴するのか、それとも残忍さと非道さによって破滅を引き起こした張本人なのかは、依然として意見が分かれるところです。シェロー演出による《ジークフリート》では、彼はファシズムの前触れと解されている側面があります。しかしこの政治的な解釈は、この複雑で練り込まれた演出の、ひとつの側面にすぎません。ジークフリート役のマンフレート・ユング、ブリュンヒルデ役のギネス・ジョーンズ、さすらい人／ヴォータン役のドナルド・マッキンタイアの、声の輝きと表情豊かな演技は、この時期のバイロイトの高い水準を示唆しています。

ソリスト: 

オルトゥルン・ヴェンケル (アルト)、ノーマ・シャープ (ソプラノ)、ギネス・ジョーンズ (ソプラノ)、ハインツ・ツェドニク (テノール)、フリッツ・フュープナー (バス)、ヘルマン・ベヒト (バス)、ドナルド・マッキンタイア (バスバリトン)、マンフレート・ユング (テノール)

演奏: 

バイロイト祝祭管弦楽団

指揮: 

ピエール・ブーレーズ