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ヤニック・ネゼ=セガン

ヤニック・ネゼ=セガン

指揮、ピアノ

ヤニック・ネゼ=セガンは、2000年からモントリオール・メトロポリタン管弦楽団芸術監督兼首席指揮者を務め、終身契約を結んでいる。また、2012年からはフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務めている。生まれ故郷のモントリオールで通ったケベック音楽院でピアノ、指揮、作曲、室内楽を、ニュージャージー州プリンストンのウェストミンスター合唱団大学で合唱指揮を学び、その後、イタリアの巨匠カルロ・マリア・ジュリーニをはじめとする著名指揮者のもとで研鑽を積んできた。2004年にヨーロッパ・デビューを果たしたときには、すでに自身のオーケストラと声楽のプロフェッショナル・アンサンブル、ラ・シャペル・ドゥ・モントリオールを設立し、カナダの主要なアンサンブルを指揮するまでに至っていた。 2008年にはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に任命され、2009年にはスコットランド室内管弦楽団とBBCプロムスにデビューした。2010年と2013年にはロッテルダム・フィルハーモニーと再演、2013年には3年間にわたりドルトムントのコンツェルトハウスでアーティスト・イン・レジデンスに就任している。ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督10年目最後のシーズン、同楽団100周年を祝す記念式典に参加した後、2018年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場の第3代音楽監督に就任した。フィラデルフィア管弦楽団音楽監督就任コンサートでも絶賛を浴び、この職においてはヴェルディの《レクイエム》を指揮し、カーネギーホール・デビューを果たした。定期公演やツアーに加え、毎シーズン3回のカーネギーホール公演を指揮している。 コンサートでのオペラピットでも自在に指揮をするネゼ=セガンは、2008年、新演出の《ロミオとジュリエット》を指揮してザルツブルク音楽祭デビューを果たした。2009年には《カルメン》を指揮してメトロポリタン歌劇場にデビュー。2011年にはスカラ座デビューを飾ったほか、コヴェントガーデン王立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、オランダ国立オペラでも指揮し、バーデン・バーデン祝祭劇場ではモーツァルト・シリーズを指揮して大成功を収めている。2016-17年シーズンには、メトロポリタン歌劇場で初のワーグナー・オペラとなる《さまよえるオランダ人》のリバイバル公演を指揮し、2018年には《パルジファル》とリヒャルト・シュトラウスの《エレクトラ》を上演した。音楽監督就任シーズンに《椿姫》、《ペレアスとメリザンド》、《カルメル派修道女の対話》を指揮したほか、カーネギーホールでの2度のコンサートでは初めてオペラハウス外でメトロポリタン歌劇場管弦楽団を指揮した。その他にも、モントリオール・オペラ座でメトロポリタン管弦楽団を指揮しての《フィデリオ》の演奏、フィラデルフィア管弦楽団とのアメリカ国内およびアジアでのツアーにおける幅広いプログラムの演奏などが挙げられる。また2019-20年度パースペクティブ・アーティストの一人としてメトロポリタン管弦楽団を率いたカーネギーホールデビュー公演の中では、指揮のみならず、ジョイス・ディドナートの歌うシューベルト《冬の旅》のピアノ伴奏も見せた。 2012年のバーデンバーデンにおけるモーツァルト壮年期のオペラの録音 (共演はビリャソン) から始まった長期的パートナーシップを継続する形で、2018年にドイツ・グラモフォンと専属契約を締結。これまでにミュージカル・アメリカのアーティスト・オブ・ザ・イヤー、エコー・クラスシックのコンダクター・オブ・ザ・イヤー、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞、ナショナル・アート・センター賞、バージニア・パーカー賞、デニースペレティエ賞、オスカー・モラウェッツ賞などの栄誉に輝いている。またモントリオールのケベック大学、フィラデルフィアのカーティス音楽院、ライダー大学ウェストミンスター合唱団大学、モントリオールのマギル大学、モントリオール大学、ペンシルベニア大学から6つの名誉博士号を授与されている。カナダ勲章コンパニオン、ケベック芸術文学勲章コンパニオン、ケベック勲章オフィサー、モントリオール勲章オフィサー、王立音楽院名誉フェローに任命されている。