フィリップ・グラス

フィリップ・グラスは、オペラ、交響曲、自身のアンサンブル向けの作品、トワイラ・サープからアレン・ギンズバーグ、ウディ・アレンからデヴィッド・ボウイまで幅広いアーティストとのコラボレーションを通し、その時代の音楽と知性に前例のないほどの影響を及ぼしてきた。ロック、ポップス、ワールドミュージックなどの一流アーティストとの公私にわたる交流は、アーティスト、ロバート・ウィルソンとコラボレーションを始めた頃でもある1960年代にさかのぼる。 グラスの初期の作品の多くは、聴覚的タペストリーの中に短く優雅なメロディーの断片を延々と繰り返し織り込む手法を基本とするものであった。そのミニマリズムには今もなお、エレクトロニクス・プロデューサーらが影響を受け続けている。グラスは過去25年間にオペラを20曲以上、交響曲を8曲、ピアノ協奏曲を2曲、その他、ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニ、サックス四重奏、オーケストラのための協奏曲、映画のサウンドトラックなどを作曲してきた。世界各地で講演やワークショップ、キーボードのソロ演奏を行い、フィリップ・グラス・アンサンブルの一員として定期的に出演を続けている。