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バリー・コスキー演出によるモーツァルト “ダ・ポンテ三部作”《コジ・ファン・トゥッテ》

バリー・コスキー演出によるモーツァルト “ダ・ポンテ三部作”《コジ・ファン・トゥッテ》

オペラ

ウィーン国立歌劇場 2024年

収録日: 2024年6月28日

収録時間184分

利用可能なフォーマット

ウィーン国立歌劇場が3シーズンにわたって取り組んできた、モーツァルトの傑作“ダ・ポンテ三部作”の最新プロダクションのひとつをお届けします。演出を手がけたのは2012年にベルリン・コーミッシェ・オーパーの芸術総監督に就任して評価を高め、近年は欧州の一流歌劇場からバイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭を席巻している、現代を代表する鬼才バリー・コスキー。2020年から2024/25シーズン末までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めるフィリップ・ジョルダンの優雅で表現力に富んだ指揮によって、音楽面でも高い完成度を誇る舞台が実現しました。2024年6月がプレミエだったこの《コジ・ファン・トゥッテ》は三部作のフィナーレで、本来は老哲学者のドン・アルフォンゾを、物語の中心である2組の若いカップルを相手に“実験的な”舞台劇のリハーサルをする演出家に読み替えた演出が話題を呼びました。その意地悪で皮肉屋のアルフォンゾをクリストファー・モルトマン (バリトン) が好演し、彼の無関心な舞台係であるデスピーナをケイト・リンジー (メゾ・ソプラノ) がアンニュイに演じているのも見どころです。フィオルディリージ役のフェデリカ・ロンバルディ (ソプラノ) とドラベッラ役のエミリー・ダンジェロ (メゾ・ソプラノ) がお互いの声を見事に引き立て合い、エレガントなペーター・ケルナー (バス) と素朴なフィリペ・マニュ (テノール) がグリエルモとフェランドに軽快さを与え、4人のアンサンブルがゲームのようなこの“実験”を生き生きと楽しんでいるように見えるのも面白いのではないでしょうか。

ソリスト
エミリー・ダンジェロ (メゾソプラノ)、フェデリカ・ロンバルディ (ソプラノ)、ペーター・ケルナー (バス)、シャビエル・アンドゥアーガ (テノール)、ケイト・リンジー (メゾソプラノ)、クリストファー・モルトマン (バリトン)
演奏
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン国立歌劇場舞台上オーケストラ、ウィーン国立歌劇場のエキストラ
指揮
フィリップ・ジョルダン

音楽祭&ホール、シリーズ