クリスティーネ・シェーファー

ソプラノ

1965年フランクフルト生まれのソプラノ歌手。ベルリン芸術大学でイングリット・フィグールに師事する傍ら、アーリーン・オジェーのマスタークラスに定期的に通っていた。 1992年に学業を終えると、インスブルック歌劇場でデビュー。翌年サンフランシスコにおいて《ばらの騎士》のゾフィー役を歌い、アメリカデビューを果たした。同役に加え、1995年に大成功したベルクのルルは、彼女を代表する役どころとなる。2006年にはザルツブルク音楽祭でケルビーノを歌い、大変な熱狂を巻き起こした。 レパートリーは大変幅広く、20世紀作品から古楽まで多く取り組んでいる。アーノンクールやゲーベル、ライマンらと頻繁に共演した。 ドイツ・グラモフォンにおいて多くの録音を行い、モーツァルトとシュトラウスを収録したアバド指揮ベルリン・フィルとの共演や、ゲーベルトとの「結婚カンタータ」、ブーレーズの指揮による《プリ・スロン・プリ》とシェーンベルク《月に憑かれたピエロ》などが特に高い評価を受けている。