フェルッチオ・ブゾーニ

フェルッチオ・ブゾーニ

作曲

1866 — 1924
1866年、イタリアのエンポリに生まれる。最初に受けた音楽教育は、両親からであった。父親はプロのクラリネット奏者、母親は優れたピアニストで、8歳から音楽の手ほどきを受けた。その4年後には、自ら作曲したスターバト・マーテルを指揮している。 ブラームスの勧めでライプツィヒに赴き、同地で著名な音楽家たちと交友を結んだ。今日でも演奏されるバッハ「シャコンヌ」(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番) のピアノ編曲版も、当時のものとされる。また、バッハ作品の校訂も行っている。 1889年にはヘルシンキで教鞭をとり、翌年イェルダ・ショーストランドと結婚する。その後モスクワとボストンで教職に就いたのち、ベルリンに居を構えた。同地では、第一次世界大戦中を除き、ピアニストや指揮者としての活動を行った。バルトークやシベリウス、また自作の初演を行うなど、同時代音楽の普及にも尽力している。 またベルリン、ヴァイマール、バーゼル等で数々のマスタークラスを行った。その時の生徒には、クラウディオ・アラウやクルト・ヴァイルが含まれる。 ブゾーニのほとんどの作品はピアノのためのものだが、交響的作品やオペラも作曲している。1914年には、歌劇《ファウスト博士》に着手したが、未完に終わった。 1924年に、ベルリンで没。