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Schubert: Der Wanderer & 18 Other Songs

Schubert: Der Wanderer & 18 Other Songs

フローリアン・ベッシュ, ロジャー・ヴィニョールズ

収録時間65分

幸福はしばしば、私たちが現在いる場所ではない場所に求められるものです。これは、「放浪者」(第1歌)と「巡礼者」(第16歌)の最後の行に描写されています。ドイツ・ロマン主義全体に繰り返し登場するこのモチーフは、自らの選択であれ、あるいは人生の状況であれ、社会の周縁に立つ、根こそぎにされたアウトサイダーを表しています。同様の雰囲気は、ゲーテのハーパーやミニョンといった登場人物、あるいはカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの孤独な人物像にも見られます。この憂鬱と静寂、そして到達不可能な異国への憧憬が入り混じった感情は、シューベルトの「冬の旅」や放浪を題材とした歌曲に特に反映されています。

シューベルトは主にウィーンに住んでいましたが、ウィーン会議後のメッテルニヒ政権下の社会情勢は抑圧的だと感じていました。この抑圧的な環境の中で、シューベルトとその仲間たちは共通の政治的・芸術的理想に慰めを見出し、友情を育みました。それは「シューベルティアード」に形作られました。芸術と現実、そして芸術家と社会の間の隔たりは、シューベルトの歌曲に明確に表れています。

フロリアン・ボッシュ氏の講演では、シューベルトの名曲「放浪者」(1816年)のエピグラフが選ばれました。シューベルトの音楽には、ロマン主義とメランコリーが融合した時代背景が反映されています。社交の場で、シューベルトとその仲間たちは、それぞれの芸術的・政治的理想に安らぎを求めました。歌曲の音楽的構成、特にメロディーとハーモニーは、常に新しい歌詞に合わせて変化していきました。

シューベルトの親しい友人には、フランツ・フォン・ショーバー、ヨハン・ミヒャエル・フォーグル、ヨハン・マイヤーホーファーといった人物がおり、彼らの詩はシューベルトの歌曲の多くにインスピレーションを与えました。この選曲には、1822年のヘリオポリス・チクルスからマイヤーホーファーの歌曲が含まれており、ウィーンとその周辺地域におけるシューベルトの重要性の高まり、とりわけフォーグルのような芸術家たちを通しての重要性が高まっていたことを示しています。

シューベルトの歌曲は、自然、郷愁、平和への憧憬といったテーマを探求しています。「船頭」や「郷愁」といった作品は、シューベルトが音楽的に感情を表現する卓越した才能を示していました。ゲーテやシラーといった著名な詩人の詩に曲付けした作品は、作曲家の多才さと創造性を際立たせています。

シューベルトは、理想の世界への探求、古代への憧憬、あるいは個人的な危機との闘いなど、聴衆に新たな音の世界を切り開きました。彼の詩曲は、当時の知的潮流を反映していることが多く、ロマン派歌曲の最高峰とされています。