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ニコラウス・アーノンクール

ニコラウス・アーノンクール

指揮

1929 — 2016
アーノンクールは1929年ベルリンに生まれ、グラーツで育った。18歳の時音楽を生業にしようと決意。大学ではチェロを専攻し、1952年にウィーン交響楽団のチェロ奏者に就任した。17年に渡り同ポストに在籍し、フルトヴェングラーやカラヤンらの指揮で演奏した。 学生のころから、バロック音楽と古典派以降の音楽には違った取り組み方が必要だと考えるようになり、のちに妻となるヴァイオリン奏者アリス・ホッフェルナーと共に、古楽器を熱心に研究する。 1953年に、オリジナル楽器による演奏を行うウィーン・コンツェントゥス・ムジクムを結成。1957年には同楽団初のコンサートを開催した。 1960年代にバッハやヘンデルの録音を発表し始め、この楽団の人気はみるみる高まった。また1971年から90年にグスタフ・レオンハルトと共に作り上げたバッハのカンタータ全集の録音で、その評価を決定的なものとした。 また、チューリッヒ歌劇場では、名演出家のジャン=ピエール・ポネルとのモンテヴェルディやモーツァルトのシリーズを開催。110のコンサートが売り切れとなるなど、大きな注目を浴びる。 1972年からはモーツァルテウム音楽院にて歴史的奏法の指導にもあたった。1980年代はコンセルトヘボウ管弦楽団とのモーツァルトの交響曲の録音が、注目を集めた。 2016年に86歳で死去。