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アンドリス・ネルソンス

アンドリス・ネルソンス

指揮

アンドリス・ネルソンスの芸術の核心にあるのは、綿密な準備、活気に満ちたリーダーシップ、そして心から溢れ出る演奏である。評論家からの賞賛や聴衆の喝采に加え、経験豊かなオーケストラの音楽家たちと素早く緊密で生産的な関係を築く様子にも、その成功のほどはよく見て取れる。 ネルソンスは1978年、ラトビア、リガの音楽一家に生まれた。幼少期にはピアノを学び、その後トランペット奏者として急速に成長し、10代でラトビア国立歌劇場管弦楽団と共演。演奏家の視点からオーケストラという職業を理解する素養を身につけた。指揮者としては、マリス・ヤンソンスに師事し、その指導を受ける。21歳でラトビア国立歌劇場に指揮者としてデビューし、2年後に同歌劇場の音楽監督に就任した。ラトビア国内、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者として、若きネルソンスによるドイツとスラヴ諸国のレパートリーの先見的な指揮ぶりを伝える知らせが英国にも届き、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任した(2008-15年)。ネルソンスは、CBSOでの指揮活動により、今日の人気指揮者としての地位を確立し、英国における音楽への貢献が認められ、大英帝国勲章が授与された。 2014-15年シーズンの初めにボストン交響楽団の第15代音楽監督に就任したネルソンスは、2016年にドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだ。「スターリンの影の下でのショスタコーヴィチ」シリーズの一環としてリリースされた最初のアルバムは、交響曲第10番のライブ録音で、グラミー賞の最優秀オーケストラ演奏賞を受賞した。その後継作では交響曲第5番、第8番、第9番、《ハムレット》組曲を取り上げ、2017年に同部門でサイクル2度目のグラミー賞を受賞した。2018年7月に登場した交響曲第4番と第11番からなる第3弾は、グラミー賞2冠(最優秀オーケストラ演奏賞、最優秀エンジニア・アルバム、クラシック)を達成し、3連覇達成となった。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のゲヴァントハウスカペルマイスターへのネルソンス就任により、ライプツィヒとボストンのオーケストラ間の提携、共同委嘱、教育活動、共同プログラムが始まった。現在ネルソンスは、両オーケストラの文化交流と、ボストン交響楽団によるゲヴァントハウスでの演奏、ゲヴァントハウスの演奏家によるボストン・シンフォニーホールでの演奏を現実のものとする大西洋横断ツアーを監督している。